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エジプト再訪録 2



welcome

ついにやって来ました。
なつかしいアレキサンドリア。

ホテルに荷物を置いて、すぐさまおいらが働いていた電話局に向かう。
ドキドキする。
なにしろ3年ぶりである。
その間、一度手紙のやりとりをしたっき
りで、ほとんど音信不通だったのだ。
はたして友人たちはまだ居るだろうか。
おいらを覚えていてくれるだろうか。


それより何より、
オフィスに入れるのだろうか。

建物に到着。
そこに扉や受付があれば、ノックするなり、訪問の意図を告げ入館の許可を求めるところなのだが、
相変わらずそこは開けっ放しの出入り自由。さすがはエジプト。
変ってねえ。
いいのかなぁ・・・と思いつつ、勝手に奥へ進む。

友人たちがいつも集まっている部屋の前に到着。
ドキドキしつつ、ひょこっと顔を出す。

「ろっくん!ろっくんじゃないか!」
そこにはちゃんと友人たちが居てくれた。
そして覚えていてくれた。
皆、目を潤ませて歓迎してくれたのだ。
う~ん、来てよかった!
友人の一人が抱きついて来る。そうしておいらのホッペにチュッ、チュッとキス。
その友人って、写真の左に座っている「男」ですからね。
エジプトではこの抱擁とホッペにチュッ、が歓迎の挨拶。
前の滞在時、毎朝これをやる彼に、「すまんが、カンベンしておくれ」と言って止めてもらっていたのに、
忘れてるな?

友人たちと感動の再会を味わっているおいらに、一人の男が話しかけてきた。
その男、どうやらおいらが帰任後に「コンピューターの担当者」にさせられたらしい。
おいらが一生懸命教えたエンジニア達は、みんな辞めてしまったんだそうな。
で、彼は困っているのである。
「いい所に来た。コンピューターの調子が良くない。ぜひ直してくれ」と言うのだ。
彼も災難だが、しかし、プライベートで来ているわけで、しかも今はドイツの会社に出向中の身。
残念ながら手を出すわけにはいかない。
一応、メインコンソールを覗き込むと、
うひー、すんごいシステムエラーのオンパレード
動いているのが不思議なくらいである。
グットラック・・・・。

翌日、再びオフィスを訪れると、友人たちがちょっとした歓迎会を開いてくれた。
おいらが大好きだった「ハワウシ」ってゆう、肉を挟んで焼いたパイのような
食べ物を作ってきてくれたのだ。
そうして、皆でお金を出し合って買ったとゆう、ラクダの置物をプレゼントしてくれた。
ありがとう!感激です!!!
でも、この置物、この先の移動を考えるとすんげえ重いです!

                            つづく


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